職場に限らずあらゆる場面で人間関係が問題となるのは、人それぞれの価値観が違うからです。人の価値観は、大きく分けて、知性・社会・お金・家族・身体の5つあって、それぞれの重点の置き方、バランスの取り方は人それぞれなのです。ですから、価値観が一致する人とは人間関係がうまく行きますし、価値観が違う人とはなかなかうまくいかないのです。そして、一番の問題は価値観が一致する人はそうそういないということなのです。つまり、価値観の違う人といかにうまく付き合っていくかということが、人間関係をよくするポイントなのです。そのためには価値観の違う人とうまくコミュニケーションを取っていく必要があります。
人間関係の改善にはコミュニケーション力の改善が必須です。そのコミュニケーション力改善をするためにはどうすればいいのでしょうか?
1.人間関係のうまくいっていない人を特定する
紙に書き出すなどして、人間関係のうまくいっていない人を明確にします。
2.次にその人が何に一番価値観を置いているのかを調べる
知性・社会・お金・家族・身体の5つの価値観のどれを一番にしているのかを調べるのです。
3.その人の価値観とこちらが求める行動をすりあわせる
相手の価値観とこちらが望む行動の共通点を探して意思の疎通を図ります。
4.そして相手に感謝することが重要
意思の疎通を図れたことで、相手との人間関係も改善されていきます。これはひとえに相手のおかげだと感謝する自分の意識改革がこの人間関係を維持する秘訣です。
5.自分を変えることができても他人を変えることはできない
相手の価値観と自分が望む行動のすりあわせはできても、相手の価値観を変えることはできません。自分の価値観で他人を判断していては永久に人間関係の改善はできません。
1から4までの手順を継続的に実行すると同時に自分の価値観を人に押しつけないように、自分の意識を変えていくことが、人間関係改善の重要なポイントとなります。
結局、人間の価値観は人それぞれで、誰かの価値観が自分の価値観よりも勝っているとか、劣っているなどということを考えていては、人間関係の改善ができるわけがありません。価値観の違いを理解して、他人の価値観を尊重し、自分の価値観も大切にして、その接点を探る努力を継続することができれば、人間関係は劇的に好転して、仕事もプライベートもどちらもうまく回るようになること間違いなしです。