どのような職場でも人間関係は難しいものです。特に女性の多い職場や女性ばかりの職場では、人間関係がより一層難しそうなイメージがあります。実際はどうなのでしょうか?私自身、女性の多い職場に勤めていますので、なんとなくイメージはできるのですが、ここは外部のリサーチ会社が公平な立場で調査したデータをご紹介いたします。
女性が全職員の7割以上を占める職場で働いたことのある女性に、男性が全職員の半数以上を占める職場と比べて、働きやすいのか質問したところ、該当する女性の6割が女性の多い職場は働きにくいと感じています。一体どのような点が働きにくい理由なのでしょうか?女性の多い職場で女性が困っていることトップ5の調査結果は次のとおりです。
1.仲良しグループがいくつもあって、そのどれかに所属しなければ居場所がない
2.内緒話がすぐに広まってしまう
3.ランチの時間や休憩時間などグループ行動が多く、単独行動がしづらい
4.先輩の身だしなみチェックが厳しい
5.上司から評価されると、同僚から嫉妬されて冷たくされる
一見、仲のいいグループに見えても、実際はグループ行動を強いられており、その不自由さと息苦しさが働きにくい要因になっていると思われます。ほかにも噂話や陰口が多いのに閉口している様子もうかがわれます。
同様に女性の多い職場で働く男性に対する調査の結果もありますので、ご紹介しますが、男性社員のほうが女性社員よりは働きにくさを感じていないという前提でご確認ください(働きにくい男性社員は約4割という回答)。
1.ある女性社員の相談に乗ったら、他の女性社員から敵視される
2.仲良くしている女性社員の所属グループ以外の女性社員から冷たくされる
3.仲良くしている女性社員とつきあっているという噂を立てられた
4.エアコンの温度設定権を女性が握っているので、暑くても我慢しなくてはいけない
5.後輩の女性社員を叱ったら泣かれてしまい他の女性社員から白眼視された
女性が多い職場では男性が肩身の狭い思いをしていることがうかがわれます。また、女性社員が男性社員を男性として意識するがゆえのトラブルもあるようです。確かに女性の多い職場特有の働きにくさというものは存在しますが、それは男性の多い職場にも特有の働きにくさがあるのと同じなので、いかにその中で自分の働きやすい状況を作っていくのかということが重要になります。